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同性愛は人類の歴史と共に

男性同性愛について。

同性愛は紀元前から盛んに行われており、紀元前1万年〜紀元前5000年頃、現在のヨーロッパに当たる地域では、同性愛が広く受け入れられていました。
シチリア島で発見された岩の壁画には、二人一組の男性が多く描かれています。

紀元前2400年頃にエジプト王室に仕えた二人の男性は、具体的な人物像が判明している最古の同性カップルと言われます。
二人の名前を合わせると、「生と死の結びつき」という意味になります。
この二人を描いた壁画では、妻が描かれる位置に、男性が描かれています。

古代ギリシャでは「少年愛」が盛んに行なわれ、アテナイでは暗黙に認められた市民の「義務」であり、スパルタでは男性市民にとって、法文化された「義務」に他なりませんでした。
古代ギリシャでは、知性があり戦士として優れた肉体を持ち、指導力と徳がある「男子市民」が、それらの卓越性を若い青年や少年に授けることが「少年愛」でした。
ソクラテスは多くの青年を口説き落とすことで有名でした。
プラトンも古代ギリシャの上流市民の常として、美少年アステールを愛しました。

古代ローマでは「少年愛」は制度化されていませんでしたが、
皇帝ネロは、16才ぐらいの絶世の美少年スポルスを見つけると、去勢して女装させ、自分の三番目の妃に据えました。
皇帝ハドリアヌスは、美青年アンティノウスを愛しましたが、アンティノウスは原因不明のまま自ら命を絶ってしまいました。

一転して、ユダヤ教ではトーラーに同性愛を罪悪と明記しており、それを受け継いだキリスト教でも同性愛は宗教的禁忌としました。
暗い中世を過ごした後、ルネッサンスになるとレオナルド・ダ・ヴィンチは美少年のジャコモを弟子にして愛し、聖ヨハネのモデルにもなりました。モナリザのモデルも、ジャコモだとする説があります。
明らかに同性愛だったカラヴァッジォの絵には、少年愛の嗜好がうかがえます。
イングランドでは、シェイクスピアが青年の美しさを賛美し、熱烈な恋情を作中の青年に寄せています。
快楽と苦痛
レオナルド・ダ・ヴィンチの「快楽と苦痛」
レオナルドと少年が一体となっている。

アラブにおいても少年愛が存在したと考えられ、詩人は酒席で美少年と同性愛を堪能したことをうたっています。
ペルシャでも少年愛が公然と存在したとされています。

日本は男色に寛容な国ですが、「続日本紀」には天武天皇の孫が、喪中に男色行為にふけっていたので廃太子にされた記述があります。
中世においては、女を排除した武士や寺院では、男色は一般的なものでした。
将軍や大名たちは、制度化された少年愛を実行していました。
足利義満と世阿弥の関係は有名です。
戦国武将は臣下と同性愛の関係を持つことが多く、武田信玄も小姓との関係があり、織田信長と森蘭丸・前田利家との関係も有名です。

江戸時代には男色は「衆道」と呼ばれ、男色専門の美少年を揃えた「陰間茶屋」が栄えました。
徳川家光も男色家として知られており、大勢の近衆・小姓を寵愛しました。
徳川綱吉も多数の美童を小姓として持っていました。

明治以降も江戸時代の流れを汲んで、衆道は続き、西郷隆盛も美少年が好きでした。
(日本では同性愛者を迫害したり逮捕するような歴史はなく、表立った差別もありませんでした。
そのため抑圧に反対するゲイ解放運動も活発ではありません。)

つまり、キリスト教(ユダヤ教、イスラム教を含む)以外では、ほとんど男色を禁じておらず、有史以来の古今東西、人間の常として男色は連綿として行われてきたのです。
それは自然な行為なので、咎め立てをしても仕方がないのです。
聖セバスチャン
モロー「聖セバスチャンの殉教」 ゲイのアイコンとなりました。

なぜ同性愛になるのか。
その原因はわかっておらず、脳の機能説や環境ホルモン説、妊娠中の母親のストレス説などがあります。
たとえば戦争中に妊娠した母親の子供は同性愛になる確率が高くなるという説がありますが、「なぜ同性愛になるのか」という設問自自体が、「なぜ異性愛になるのか」という問題と同じで、意味をなさないのかもしれません。

わかっていることは、人間の性は男性と女性だけではなく、女性的な男性もいれば、男性的な女性もいます。
男性と女性の間は、きれいに2分割できるものではなく、男らしい男→女らしい男→男らしい女→女らしい女の間には無限の段階があるということです。
最近の調査によると、男性同性愛の人は男性ホルモンと共に女性ホルモンも多く、それを母親から受け継いでるということがわかってきました。
女性ホルモンの多い家系から、男性同性愛者は生まれるらしい。
ということは、男性同性愛者は女性らしさも兼ね備えているので、感受性が鋭く、美や芸術を愛好し、アーティスティックな活動をする人も多くなります。

歴史上の同性愛者からは、多くの芸術家やアーティストを輩出しています。
レオナルド・ダ・ヴィンチ、シェイクスピア、チャイコフスキー、オスカー・ワイルド、サマセット・モーム、川端康成、三島由紀夫、ジェームズ・ディーン、ローレンス・オリヴィエ、マーロン・ブランドなど、枚挙にいとまがありません。

西洋の精神医学では、同性愛が精神疾患のリストから消えたのは1990年のことでしたが、それがあまりに最近のことなので呆れてしまいます。
同性愛は今後とも、途切れることなく継続することは間違いありません。
同性愛を不気味に思うような人がいるとすれば、ぜひ同性愛の歴史や、芸術家のリストに目を通していただきたいと思います。

ただ、現代の男性同性愛者の行動には驚くべきものがあります。
1980年以前にアメリカで行なわれた調査によると、
過去1年間に「性交渉を目的に出歩いたことがあるかどうか?」という質問には、ほとんど全ての男性同性愛者がYesであり、
過去一年間に関係を持った相手の数は、50人以上が25パーセント、20人〜50人が25パーセント、7〜19人は30%となり、
なんとこれまでに経験した相手の数は、100人以上が75パーセント、1000人以上が27パーセントだったのです!

フレディの恋人が10人ぐらいいたとしても、ピカソの恋人も9人いましたし、芸術家としては普通かもしれません。
それにしてもフレディのラブアフェアが何十人、何百人となると、あまりに過剰ではないかと叩かれもしました。
Too much love will kill you とブライアンも書きましたが、それをまたフレディ本人が歌っているというのが何ともはや・・・
ところがアメリカの同性愛者の調査によると、100人以上は75パーセントなので、フレディも普通だったということになります。
しかも4人に1人以上が1000人超えというのですから、べつにフレディが特別だったわけではないことがわかります。
(72才のミック・ジャガーは、最近45才年下のバレリーナとの間に子供をもうけましたが、彼はこれまでに4000人以上の女性と付き合ったと言っています!)
幸せなフレディ
幸せなフレディ

男性同性愛については、知り合いもいますし、何ら異を唱えるつもりはありませんが、それにしても数をこなせばいいというものではないので、どうか古代ギリシャのアレーテー(徳)を重んじる精神的な愛の美学をもふまえて、御身を大切にしていただければと思います。

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プロフィール

楽園のペリ

Author:楽園のペリ
1975年、初来日の武道館でクイーンを体験、フレディのファンになる。長らくクイーンのことは忘れていたが、映画を見て思い出し、フレディについて研究するうち、ついにロンドンのガーデンロッジや、モントルーのクイーンスタジオまで行ってきました!

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