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フレディが好きなアールデコ

ロンドンでデザインを学んだフレディは、ジョージ王朝時代の邸宅に住んでいましたが、ビーダーマイヤーアールデコの家具や装飾が好きだったそうです。
ジョージ王朝時代後半のデザイン様式は、イギリスではリージェンシースタイルと呼ばれ、ドイツではビーダーマイヤースタイルと名付けられました。
19世紀前半の時代、古代ローマ・ギリシャや、古代エジプトのデザインの影響を受けてまいす。
イギリスのリージェンシースタイルでは、中国のシノワズリーや、インドのムガール様式も取り入れられました。
ドイツ・オーストリアで中産階級が力を得て、装飾が少なく実用的なデザインが流行したものがビーターマイヤーです。
イギリスの家具は、植民地から送られるマホガニーやローズウッドのような高級な木材で作られていましたが、ビーダーマイヤーの家具は自国産の木材を使い、自然の色を強調しています。
ビーダーマイヤー様式
ビーダーマイヤーのインテリア

ビーダーマイヤーはその後、バウハウスやアールデコへ受け継がれていきました。
アールデコは1910年代から1930年代にかけてヨーロッパで流行したデザインで、電気や機械が広まった近代的生活に合わせた機能的、現代的なフォルムが特徴です。
富裕層向けの一点制作が中心だったアールヌーボーに対して、アールデコは一般向けの大量生産も行ないました。
アールデコ1

フレディはニューヨークに所有していたマンションのインテリアを、アールデコに統一していたそうです。
いかにもフレディが好きそうですよね。

ほんとにフレディに似合いますよ!
モントルーのダックハウスもこんな感じだったと思います。

このような貝の形のソファもアールデコのデザインなのですね。
フレディはこんな貝のソファーとベッド、キャビネットなどを揃えて、メアリーに送ってあげたそうです。ロマンチックですね!
貝のソファ


メアリーといえば、メアリーがつとめていたBIBAが入っていたビルがこれです。
BIBAのビル
1920年代のアールデコスタイルとして名高い建物で、レリーフがとてもきれいだそうです。
BIBAは、1960年〜1970年代のファッションの象徴でした。
世界中から買い物に訪れる人気店でしたが、1970年代半ばの不況により閉店しました。
当時の顧客名簿には、フレディやルー・リード、デヴィツド・ボウイなどが名を連ね、伝説のブランドとなっています。
フレディはここでアールデコの装飾に触れていたので、アールデコが好きになったのかもしれませんね。


実は日本でもアールデコの建築を見ることができます。
目黒の「東京都庭園美術館」や、銀座のビアホール「ライオン」、上野の東京国立博物館本館などです。
「東京庭園美術館」は本当に美しい邸宅で、往年の貴族の暮らしを体感することができます。
東京都庭園美術館

玄関にはルネ・ラリックのガラスの装飾があります。
ルネ・ラリックはフレディも愛好していたガラス工芸家ですね。
庭園美術館のルネ・ラリック

意外と身近なところにもアールデコを見ることができます。








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プロフィール

楽園のペリ

Author:楽園のペリ
1975年、初来日の武道館でクイーンを体験、フレディのファンになる。長らくクイーンのことは忘れていたが、映画を見て思い出し、フレディについて研究するうち、ついにロンドンのガーデンロッジや、モントルーのクイーンスタジオまで行ってきました!

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