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正倉院展のペルシャ文様

正倉院展

東京国立博物館で開催中の「正倉院展」へ行ってきました。
やはり圧巻なのは「五弦の琵琶」!
五弦は世界で唯一つ現存する実物です。
1200年前の8世紀に中国(唐)で作られたものですが、今でも美しい艶があり、螺鈿の装飾は息を呑む豪華さです。
このようなすばらしい絶品を見ると、人間はだんだん退化しているのではないかとさえ思えます。
上の写真の右端が琵琶です。

琵琶はインド伝来とされていますが、さらに遡るとペルシャに琵琶の先祖となる楽器がありました。
ササン朝ペルシャの遺跡から発掘された工芸品の浮き彫りなどに、琵琶の形をした楽器がしばしば見られます。
糸倉が後ろに曲がり、バチを持って弾奏され、「バルバット」と呼ばれました。
これが4弦の琵琶やウード、リュートの先祖になります。
つまりギターの先祖ですよ、ブライアン!
これがペルシャから中国へ伝わり、日本の正倉院までやって来ました。
西へ伝播したものがリュートになり、ギターになります。
正倉院の琵琶は、現存する世界最古の琵琶です。
夜光貝による螺鈿の装飾が、あまりにも美しい!
琵琶の装飾

「正倉院展」で最も興味を引かれるのは、ササン朝ペルシャで作られたガラス器や、由来のデザインです。
いちばん上の写真の、中央左寄りにある白っぽいガラス器は、ササン朝ペルシャで作られた実物です。
これは後期の展示なので、私が行った時は残念ながらまだ展示されていませんでした。
行かれる方はぜひ見に行ってください!
ササン朝ぺルシャとは、226年から651年までのペルシャ王朝で、ゾロアスター教が国教でした。
つまりフレディの先祖が、まだペルシャにいた頃の時代で、その時に作られたガラス器が正倉院に伝わり、いま私たちがそれを目にすることができるというわけなのです!
もしかしたら本当にフレディの先祖が作ったものかもしれないではありませんか?!
フレディはアートスクールでデザインを専攻したのですから、ありえない話ではありません。
そんなことを空想しながら見てみると、楽しさが倍増します!

私は中学校の美術の教科書で、このガラス器を見て以来、忘れられない印象が強く残っています。
いずれ奈良の正倉院へ見に行きたいと思います。
他にもササン朝ベルシャで作られたものではないけれど、ササン朝ペルシャのデザインで作られたものがいくつかあったので、私の目は爛々と光り、涎も出そうになったのでした。

ところでペルシャの文様といえば、ペルシャ絨毯ですね。
最古のペルシャ絨毯はアケメネス朝ペルシャで作られたとされます。
アケメネス朝ペルシャは、紀元前550年から紀元前330年までの王朝で、代々の王はゾロアスター教を信仰していました。
壮大なペルセポリスを造営するなど繁栄していましたが、マケドニアのアレクサンダー大王の攻撃により滅亡しました。
ペルシャ絨毯は高価なので高嶺の花だったのですが、やっと最近小さなペルシャ絨毯を手に入れ、ヨガマットにしています。
ペルシャ絨毯でヨガを行なうと、じつに気分爽快ですよ!
ペルシャ絨毯
ペルシャ絨毯は、世界のセレブのご用達なので、フレデイ邸にも敷き詰められていたのでしょうか?

奈良の正倉院は、シルクロードの終着点と言われます。
日本の着物には、ペルシャ文様がよく見受けられます。
じつは日本人には身近なペルシャ文様なのですね。
着物のペルシャ文様

それにしても、「正倉院展」に行って、
琵琶だ、ペルシャ起源だ、ギターの先祖だ、ブライアンだとか、
ササン朝ペルシャのガラス器だ、ゾロアスター教だ、フレディだとか、
ペルシャ絨毯はアケメネス朝ペルシャだ、ゾロアスター教だ、フレディだとか、
いちいち思っている私っていったい・・・





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プロフィール

楽園のペリ

Author:楽園のペリ
1975年、初来日の武道館でクイーンを体験、フレディのファンになる。長らくクイーンのことは忘れていたが、映画を見て思い出し、フレディについて研究するうち、ついにロンドンのガーデンロッジや、モントルーのクイーンスタジオまで行ってきました!

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