<フレディなぜなぜシリーズ6>
▶︎フレディはどうしてあんなに素晴らしい歌が歌えるのでしょう?
私たちはどうしてこんなにフレディの歌に魅了されるのでしょうか?
◯低い声から高い声まで、4オクタープの声域を誇る。
これは男性と女性を合わせた、バスからソプラノまでの声域なので驚異的です!
◯細かいヴィブラートがかけられる。
わざとらしい大げさなヴィブラートではなく、繊細な表現ができる。
この点、60年代のフレディはまだ細かいヴィブラートができなくて、大げさなヴィブラートをかけており、ロジャーと知り合った頃「気持ち悪い」と言われたので、それから奮起してものすごい自己研鑽を積んだのではないかと思われます。
◯音程が良い。
ポルタメントで舐めるように歌った後、瞬間的にバキッと高音に当てることができる。
音程についても、60年代ではまだ不安定でしたが、クイーンのデビューまでには驚異的に改善されています。
フレディはわずか2〜3年で、非常な刻苦勉励をしたと思われます。
これほど短期間に自己を改造できる人間は稀だと思います。
こんなことが可能なんだという標本じゃなかった、お手本のような人間です。
◯声の響きが良い。
声が鼻腔や軟口蓋に、きれいに共鳴しています。
いわゆるミックスボイスとなり、上顎から頭へ抜ける声になります。
これはプロの歌手は必ず身につけている唱法です。
フレディは柔らかいミックスボイスや、強いミックスボイスを自在に操ることができます。
◯多彩な発声を操ることができる。
強い地声、普通の地声、ウィスパー、様々なミックスボイス、ファルセット、シャウト、オペラ風まで、万能に歌いこなすことができる、圧倒的な歌唱力を持っています。
まさに「七色の声を持つ男」。
たとえば、ドント・ストップミー・ナウの冒頭の数小節の中で、「地声で少し空気まじりの柔らかめの声〜エッジのきいた輪郭のくっきりした地声〜急にファルセットを美しく歌った直後に地声に戻る」という芸当をやってのけています。
並大抵のことではありません。

◯息の流れが良い。
フレディの特徴は、息の圧力が強く、特有の鳴りがあること。
息の流れを自在にコントロールして、美しいフレーズを歌うことができます。
◯声帯のコントロールが完璧。
声帯を強く閉鎖してコントロールすることができます。
息で声帯を押し切るシャウト系の発音もできます。
声帯の軽やかなガラガラ感もあります。
◯ファルセットがきれい。
高音を綺麗にきかせたいところや、抜きのところでファルセットを使います。
◯倍音が多い。
美しい響きを生み出します。

とまあ、実にすばらしい歌唱法のオンパレードです。
総合して、フレディは音量に関係なく、共鳴や音色をコントロールすることができる、プロ中のプロです!
とくに私が驚嘆するのは、その多彩な表現力で、言葉のひとつひとつに深く鮮明な表情が込められています。
まさに「歌と共にある、一人の歌手」ですね!
そのような表現力が培われたのは、やはり彼の人生経験と人生観によるものでしょう。
「人の歩んできた道が歌になる」と言われます。
フレディの歌には、どれをとっても深い思いが込められています。
それは力強いけれども繊細で、気品があるかと思えば妖艶になる、不思議なフレディの魅力となっています。
クィーン初期のフレディは、繊細な歌い回しも得意にしていましたが、80年代に入ってスタジアムで公演するようになると、当然のことながら歌い方も変わってきます。
100人のホールと1000人のホールでは歌い方は変わりますから、ましてや10万人のスタジアムでは満場の聴衆に声を届けるためには絶唱系の歌唱になりやすいでしょう。喉を痛めることもあるでしょう。
スタジアムで歌うというのは、クイーン側の要望だったのか、プロモート側の野望だったのかわかりませんが、おそらく後者でしょうが、バンドも変質せざるを得ませんでした。
スタジアムで繊細な歌を歌うことはできませんから、それを封印することは、クイーンが得た成功の代わりの代償といえるのではないでしょうか。
▶︎フレディはどうしてあんなに素晴らしい歌が歌えるのでしょう?
私たちはどうしてこんなにフレディの歌に魅了されるのでしょうか?
◯低い声から高い声まで、4オクタープの声域を誇る。
これは男性と女性を合わせた、バスからソプラノまでの声域なので驚異的です!
◯細かいヴィブラートがかけられる。
わざとらしい大げさなヴィブラートではなく、繊細な表現ができる。
この点、60年代のフレディはまだ細かいヴィブラートができなくて、大げさなヴィブラートをかけており、ロジャーと知り合った頃「気持ち悪い」と言われたので、それから奮起してものすごい自己研鑽を積んだのではないかと思われます。
◯音程が良い。
ポルタメントで舐めるように歌った後、瞬間的にバキッと高音に当てることができる。
音程についても、60年代ではまだ不安定でしたが、クイーンのデビューまでには驚異的に改善されています。
フレディはわずか2〜3年で、非常な刻苦勉励をしたと思われます。
これほど短期間に自己を改造できる人間は稀だと思います。
こんなことが可能なんだという標本じゃなかった、お手本のような人間です。
◯声の響きが良い。
声が鼻腔や軟口蓋に、きれいに共鳴しています。
いわゆるミックスボイスとなり、上顎から頭へ抜ける声になります。
これはプロの歌手は必ず身につけている唱法です。
フレディは柔らかいミックスボイスや、強いミックスボイスを自在に操ることができます。
◯多彩な発声を操ることができる。
強い地声、普通の地声、ウィスパー、様々なミックスボイス、ファルセット、シャウト、オペラ風まで、万能に歌いこなすことができる、圧倒的な歌唱力を持っています。
まさに「七色の声を持つ男」。
たとえば、ドント・ストップミー・ナウの冒頭の数小節の中で、「地声で少し空気まじりの柔らかめの声〜エッジのきいた輪郭のくっきりした地声〜急にファルセットを美しく歌った直後に地声に戻る」という芸当をやってのけています。
並大抵のことではありません。

◯息の流れが良い。
フレディの特徴は、息の圧力が強く、特有の鳴りがあること。
息の流れを自在にコントロールして、美しいフレーズを歌うことができます。
◯声帯のコントロールが完璧。
声帯を強く閉鎖してコントロールすることができます。
息で声帯を押し切るシャウト系の発音もできます。
声帯の軽やかなガラガラ感もあります。
◯ファルセットがきれい。
高音を綺麗にきかせたいところや、抜きのところでファルセットを使います。
◯倍音が多い。
美しい響きを生み出します。

とまあ、実にすばらしい歌唱法のオンパレードです。
総合して、フレディは音量に関係なく、共鳴や音色をコントロールすることができる、プロ中のプロです!
とくに私が驚嘆するのは、その多彩な表現力で、言葉のひとつひとつに深く鮮明な表情が込められています。
まさに「歌と共にある、一人の歌手」ですね!
そのような表現力が培われたのは、やはり彼の人生経験と人生観によるものでしょう。
「人の歩んできた道が歌になる」と言われます。
フレディの歌には、どれをとっても深い思いが込められています。
それは力強いけれども繊細で、気品があるかと思えば妖艶になる、不思議なフレディの魅力となっています。
クィーン初期のフレディは、繊細な歌い回しも得意にしていましたが、80年代に入ってスタジアムで公演するようになると、当然のことながら歌い方も変わってきます。
100人のホールと1000人のホールでは歌い方は変わりますから、ましてや10万人のスタジアムでは満場の聴衆に声を届けるためには絶唱系の歌唱になりやすいでしょう。喉を痛めることもあるでしょう。
スタジアムで歌うというのは、クイーン側の要望だったのか、プロモート側の野望だったのかわかりませんが、おそらく後者でしょうが、バンドも変質せざるを得ませんでした。
スタジアムで繊細な歌を歌うことはできませんから、それを封印することは、クイーンが得た成功の代わりの代償といえるのではないでしょうか。
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