フレディはパールシーという、ペルシャ人のゾロアスター教徒の家系に生まれました。
本人はあまり熱心な信者ではなかったといわれますが、逆に熱心な信者だったという説もあります。
ネットではゾロアスター教とは、マイナーな宗教であり、フレディはマイノリティーだったということになっていますが、果たしてゾロアスター教とはどのような宗教だったのでしょうか?
ゾロアスター教は、古代イランの多神教をゾロアスターが体系付けたものとされています。
しかしゾロアスターは実在の人物とされるものの、その年代は紀元前1000年〜紀元前500年ぐらいまでという曖昧なもので、どこで出生したのかもはっきりわかっていません。
古代のイランでは多くの神々、とくに太陽神ミトラが崇拝されていましたが、ゾロアスターはアフラ・マズダーを最高神とし、その下に聖なる七大天使(アムシャ・スプンタ)を従えているとしました。
アフラ・マズダーは善きものの最高神であり、それに対して悪しきものの最高神がアンラ・マンユです。
悪神アンラ・マンユは、悪魔ダエーワを通して悪の活動をするので、人間はこの悪と戦っていかなければなりません。
これがゾロアスター教の二元論です。
フレディは「ホワイトクイーンとブラッククイーン」、白黒の衣裳などで、この二元論を表現していると思います。

ま、そういうことだね。
ゾロアスター教の教え。善い考え、善い言葉、善い行いと書かれている。

人間は死ぬと、肉体と魂が分離します。
魂は死後3日間は、死者の近くにいますが、4日目に「チンワトの橋」へ向かいます。
ここで生前の行ないの、善と悪の量が計られて、善が多かった魂は「チンワトの橋」を渡って天国へ入りますが、
悪の方が多かった魂は橋から落ちてしまい、地獄へ行くことになります。
フレディはインタビューで、「死んだら天国なんか行きたくない、地獄の方が面白そうだ」と言っていましたが、それはもちろんゾロアスター教の教義を知っていたからですね。
フレディも4日目に「チンワトの橋」へ行ったのでしょうか?
(最近、ペットが死んだ後に、ペットが天国の入り口の「虹の橋」のたもとで、飼い主に再会することを待っているという話が広がっていますが、これはゾロアスター教の「チンワトの橋」から来ていると思います。)
ゾロアスター教の教義には天地創造、光と闇の闘争、天国と地獄、終末思想、最後の審判、救世主、洗礼の儀式などが含まれており、ゾロアスター教の後に生まれたユダヤ教、キリスト教、イスラム教などに多大な影響を与えました。
ゾロアスター教は、今の世界で最も多く信仰されている現代宗教の親のような存在だったのです! つまり本家本元です!
一時はペルシャのササン朝時代に国教にもなり、決してマイナーな宗教だったわけではありませんでした。
古代ギリシャのピタゴラスやプラトンにも影響を与えています。
ゾロアスター教寺院の内部

ゾロアスター教の宇宙論では、宇宙には12000年の周期があり、3000年ずつ4つの時代に分けられています。
はじめの3000年で、目に見えない霊的世界(メーノーグ)が創造されました。
その次の3000年で、目に見える物質世界(ゲーティーグ)が造られます。
そして次の3000年では、アンラ・マンユによって宇宙が攻撃され、汚されます。原人間ガヨーマルトが殺害され、人間が生まれます。
全人類は光と闇の闘争に、否応なく参加させられることになります。人間は皆「光の戦士」なのです!
最後の3000年が今の時代で、ゾロアスターの誕生に始まり、宇宙は徐々に浄化されていきます。
そして最後の57年間を救世主が統治した後、最終戦争が起こり、世界は溶鉱の中に溶け去って再生し、新しい宇宙の更新が行なわれます。世界の終末では、最後の審判が行なわれ、生者も死者も改めて選別され、新しい善なる宇宙で永遠の命が与えられます。
ということは、最後の審判の時に、フレディも私たちもみんな一緒に裁かれることになるのですね! わお!!
ゾロアスター教の聖典は「アヴェスター」ですが、これはゾロアスターの死後の、紀元後4〜6世紀頃に編纂されたものになります。
「アヴェスター」の一部で、「ヤスナ」72章のうち17章がゾロアスターの自作とされているのですが、それ以外の大部分は他の人が編纂したものになります。
アケメネス朝が滅亡した時に大部分が失われ、その後修復されたものの、イスラム教時代になると4分の3が失われてしまいました。
ゾロアスター自身の言葉として伝わるものは少なく、もともと牛の皮に書かれたものなので、時代が経ると判読も困難になるでしょう。
だからフレディに関連して問いたいのは、ゾロアスター教で「同性愛の選択は悪」とされているのは、誰の言葉で、いつの時代に定められたものなのか、ということなのです。
ゾロアスター教がペルシャの国教になると、生活宗教として民衆の生活を律するものとする必要があったため、後から付け加えられた可能性もあります。
「アヴェスター」に書かれているとしても、それが本当にゾロアスターの伝えたい真実であったのかどうか、克明に分類することは難しいでしょう。
どなたか詳しい方は教えてください。よろしくお願い致します。
ゾロアスターの聖なる火

ゾロアスター教は、西に伝わると古代ギリシャに影響を与え、また東のインド、中国から日本にまで伝わりました。
飛鳥時代や奈良時代には、ペルシャ人が渡来していたことがわかっていますので、日本の建国に関わっていることになります。
あくまで仮定ですが、平家はペルシャ人の末裔ではないかとする説や、聖徳太子の母親はペルシャ人だったという説もあります。
仏教の真言宗の「護摩炊き」や、東大寺の「お水取り」、お盆の送り火、お正月の松飾りを焼く「どんど焼き」なども、日本の風習の中にゾロアスター教(拝火教)が溶け込んでいます。
私たちも知らないうちに、お盆の送り火を炊いたりして、ゾロアスター教徒をやっていたわけですから驚きですね!
東大寺の「お水取り」はお水とはいえ、内容は「火祭り」で、大きな松明を燃やして、参詣者が火の粉を浴びると、その年は病気にならないとされます。私も行ったことがありますが、火の粉は熱くて恐いので逃げてしまいました。3月の春分のお祭りですね。
その他にも「人形供養」など、大事なものを火にくべて、感謝と浄化を行なうというのは、日本人の心性ではないでしょうか。
お正月に神社で、前年のお札をやお守りを燃やしていますね。
また、オリンピックの聖火リレーも、ゾロアスター教から来ているそうです。
フレディは日本が好きでしたが、日本にはゾロアスター教が伝来し、人々の生活に溶け込んでいることを知っていた、或いは感じ取ったのではないでしょうか?
何かペルシャと日本に共通するものがあることを知っていたのではないでしょうか。
日本の着物の帯などには、よくペルシャ文様が取り入れられていますし、私もイランで買ってきた銀の燭台や、青いガラスの花瓶を大切にしています。
だから、日本人がフレディを好きなのは、日本人とペルシャ人に共通するものを、みんなが感じ取っているからではないでしょうか!?
日本人はフレディに親近感を感じてしまうのです。
フレディの遠い先祖が、日本に来たこともあったかもしれないでしょう?!
私は自分がペルシャを好きなのは、きっと先祖のDNAにペルシャが混じっているからではないかなと思っています。
日本人にはきっとそういう人が沢山いると思います。
本人はあまり熱心な信者ではなかったといわれますが、逆に熱心な信者だったという説もあります。
ネットではゾロアスター教とは、マイナーな宗教であり、フレディはマイノリティーだったということになっていますが、果たしてゾロアスター教とはどのような宗教だったのでしょうか?
ゾロアスター教は、古代イランの多神教をゾロアスターが体系付けたものとされています。
しかしゾロアスターは実在の人物とされるものの、その年代は紀元前1000年〜紀元前500年ぐらいまでという曖昧なもので、どこで出生したのかもはっきりわかっていません。
古代のイランでは多くの神々、とくに太陽神ミトラが崇拝されていましたが、ゾロアスターはアフラ・マズダーを最高神とし、その下に聖なる七大天使(アムシャ・スプンタ)を従えているとしました。
アフラ・マズダーは善きものの最高神であり、それに対して悪しきものの最高神がアンラ・マンユです。
悪神アンラ・マンユは、悪魔ダエーワを通して悪の活動をするので、人間はこの悪と戦っていかなければなりません。
これがゾロアスター教の二元論です。
フレディは「ホワイトクイーンとブラッククイーン」、白黒の衣裳などで、この二元論を表現していると思います。

ま、そういうことだね。
ゾロアスター教の教え。善い考え、善い言葉、善い行いと書かれている。

人間は死ぬと、肉体と魂が分離します。
魂は死後3日間は、死者の近くにいますが、4日目に「チンワトの橋」へ向かいます。
ここで生前の行ないの、善と悪の量が計られて、善が多かった魂は「チンワトの橋」を渡って天国へ入りますが、
悪の方が多かった魂は橋から落ちてしまい、地獄へ行くことになります。
フレディはインタビューで、「死んだら天国なんか行きたくない、地獄の方が面白そうだ」と言っていましたが、それはもちろんゾロアスター教の教義を知っていたからですね。
フレディも4日目に「チンワトの橋」へ行ったのでしょうか?
(最近、ペットが死んだ後に、ペットが天国の入り口の「虹の橋」のたもとで、飼い主に再会することを待っているという話が広がっていますが、これはゾロアスター教の「チンワトの橋」から来ていると思います。)
ゾロアスター教の教義には天地創造、光と闇の闘争、天国と地獄、終末思想、最後の審判、救世主、洗礼の儀式などが含まれており、ゾロアスター教の後に生まれたユダヤ教、キリスト教、イスラム教などに多大な影響を与えました。
ゾロアスター教は、今の世界で最も多く信仰されている現代宗教の親のような存在だったのです! つまり本家本元です!
一時はペルシャのササン朝時代に国教にもなり、決してマイナーな宗教だったわけではありませんでした。
古代ギリシャのピタゴラスやプラトンにも影響を与えています。
ゾロアスター教寺院の内部

ゾロアスター教の宇宙論では、宇宙には12000年の周期があり、3000年ずつ4つの時代に分けられています。
はじめの3000年で、目に見えない霊的世界(メーノーグ)が創造されました。
その次の3000年で、目に見える物質世界(ゲーティーグ)が造られます。
そして次の3000年では、アンラ・マンユによって宇宙が攻撃され、汚されます。原人間ガヨーマルトが殺害され、人間が生まれます。
全人類は光と闇の闘争に、否応なく参加させられることになります。人間は皆「光の戦士」なのです!
最後の3000年が今の時代で、ゾロアスターの誕生に始まり、宇宙は徐々に浄化されていきます。
そして最後の57年間を救世主が統治した後、最終戦争が起こり、世界は溶鉱の中に溶け去って再生し、新しい宇宙の更新が行なわれます。世界の終末では、最後の審判が行なわれ、生者も死者も改めて選別され、新しい善なる宇宙で永遠の命が与えられます。
ということは、最後の審判の時に、フレディも私たちもみんな一緒に裁かれることになるのですね! わお!!
ゾロアスター教の聖典は「アヴェスター」ですが、これはゾロアスターの死後の、紀元後4〜6世紀頃に編纂されたものになります。
「アヴェスター」の一部で、「ヤスナ」72章のうち17章がゾロアスターの自作とされているのですが、それ以外の大部分は他の人が編纂したものになります。
アケメネス朝が滅亡した時に大部分が失われ、その後修復されたものの、イスラム教時代になると4分の3が失われてしまいました。
ゾロアスター自身の言葉として伝わるものは少なく、もともと牛の皮に書かれたものなので、時代が経ると判読も困難になるでしょう。
だからフレディに関連して問いたいのは、ゾロアスター教で「同性愛の選択は悪」とされているのは、誰の言葉で、いつの時代に定められたものなのか、ということなのです。
ゾロアスター教がペルシャの国教になると、生活宗教として民衆の生活を律するものとする必要があったため、後から付け加えられた可能性もあります。
「アヴェスター」に書かれているとしても、それが本当にゾロアスターの伝えたい真実であったのかどうか、克明に分類することは難しいでしょう。
どなたか詳しい方は教えてください。よろしくお願い致します。
ゾロアスターの聖なる火

ゾロアスター教は、西に伝わると古代ギリシャに影響を与え、また東のインド、中国から日本にまで伝わりました。
飛鳥時代や奈良時代には、ペルシャ人が渡来していたことがわかっていますので、日本の建国に関わっていることになります。
あくまで仮定ですが、平家はペルシャ人の末裔ではないかとする説や、聖徳太子の母親はペルシャ人だったという説もあります。
仏教の真言宗の「護摩炊き」や、東大寺の「お水取り」、お盆の送り火、お正月の松飾りを焼く「どんど焼き」なども、日本の風習の中にゾロアスター教(拝火教)が溶け込んでいます。
私たちも知らないうちに、お盆の送り火を炊いたりして、ゾロアスター教徒をやっていたわけですから驚きですね!
東大寺の「お水取り」はお水とはいえ、内容は「火祭り」で、大きな松明を燃やして、参詣者が火の粉を浴びると、その年は病気にならないとされます。私も行ったことがありますが、火の粉は熱くて恐いので逃げてしまいました。3月の春分のお祭りですね。
その他にも「人形供養」など、大事なものを火にくべて、感謝と浄化を行なうというのは、日本人の心性ではないでしょうか。
お正月に神社で、前年のお札をやお守りを燃やしていますね。
また、オリンピックの聖火リレーも、ゾロアスター教から来ているそうです。
フレディは日本が好きでしたが、日本にはゾロアスター教が伝来し、人々の生活に溶け込んでいることを知っていた、或いは感じ取ったのではないでしょうか?
何かペルシャと日本に共通するものがあることを知っていたのではないでしょうか。
日本の着物の帯などには、よくペルシャ文様が取り入れられていますし、私もイランで買ってきた銀の燭台や、青いガラスの花瓶を大切にしています。
だから、日本人がフレディを好きなのは、日本人とペルシャ人に共通するものを、みんなが感じ取っているからではないでしょうか!?
日本人はフレディに親近感を感じてしまうのです。
フレディの遠い先祖が、日本に来たこともあったかもしれないでしょう?!
私は自分がペルシャを好きなのは、きっと先祖のDNAにペルシャが混じっているからではないかなと思っています。
日本人にはきっとそういう人が沢山いると思います。
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