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「牧神の午後」はどうして牛なんですか?

クイーンの「ブレイクフリー」のPVは、メンバーが全員女装をしていることで有名ですが、その中にフレディによるバレエ「牧神の午後への前奏曲」が含まれています。
「牧神の午後への前奏曲」は、マラルメの詩「半獣神の午後」を元に、ドビュッシーが作曲したもので、それをロシアのバレエ団「バレエ・リュス」のニジンスキーが振り付けました。
ニジンスキーの「牧神の午後」は、古代ギリシャの美術からインスピレーションを受けたもので、ダンサーは常に横を向き、平面的な動きが連続する特異な振り付けになっています。
ニジンスキーの牧神は、最後に性的な動きがあからさまであったため、当時は賛否両論の大論争を巻き起こしました。

ニジンスキーの牧神

フレディはニジンスキーを大変尊敬していたため、ニジンスキーと同じ衣装で、冒頭の同じ振り付けを演じました。
フレディのダンス

ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」は、紛れもなくすばらしい傑作なのですが、
私はニジンスキーさんとフレディさんに問いたいのです。

どうして牛なんですか?

だって牧神、あるいは半獣神というのは、コレなんですから。
牧神パーン

牧神パーンは、下半身が山羊で、二本の角を生やしている姿です。
パーンは、なんとヘルメスの子供で、世界のあらゆるところに到達できるとされ、「全て」を意味する接頭語「パン」の語源になりました。パンデミックのパンですね。
ヘルメス(マーキュリー)はパーンの誕生を喜んで、神々の元へ運ぶと、神々はみな喜びました。
そこで「全ての神々を喜ばせる」という名前を得たといわれます。

牧神パーンは、原初の両性存在の神パネースと同じものとみなされ、「宇宙全ての神」であるとされますが、
また2本の角を持つ姿がサタンの姿として描かれるようにもなりました。
全宇宙の神でもあり、悪魔の原型でもある、宇宙最強の牧神パーンですね!

パーンは、パニックの語源でもあります。
新型コロナでパニックにならずに、落ち着いて行動しましょう!

白黒まだらの牛はホルスタイン種で、19世紀に人間が在来種を改良したものです。
牧神パーンの衣装にするというのは、大いなる誤解だと思うのです。
ニジンスキーやフレディは家畜ではなく、もっと野生的でパワフルな偉人ですよね!

フレディも尊敬していたヌレエフによる「牧神の午後」の動画があります。
ヌレエフはフレディと同時代人ですが、やはりエイズで亡くなりました。
ヌレエフの牧神←クリックで閲覧できます

それからこの「天才たちが作り出した牧神の午後」も秀逸です。
ニジンスキーの牧神は、舞踊譜が残されていたため、同じ振り付けを再現することができるのですが、これが現代バレエの原点となり、その後に様々なバージョンが作り出されて今日に至っています。
天才たちが作り出した牧神の午後←クリックで閲覧できます







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プロフィール

楽園のペリ

Author:楽園のペリ
1975年、初来日の武道館でクイーンを体験、フレディのファンになる。長らくクイーンのことは忘れていたが、映画を見て思い出し、フレディについて研究するうち、ついにロンドンのガーデンロッジや、モントルーのクイーンスタジオまで行ってきました!

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