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マウンテン・スタジオ

モントルーに着いて、早速クイーンが所有していた旧マウンテン・スタジオへ出かけました。
今回の旅行の第一の目的は、ここを訪れることでした。
私はスタジオ・ミュージシャンの経験があるので、とくにスタジオには興味があります。

このカジノの2階に、マウンテン・スタジオが残されていて、記念館になっています。
マウンテン・スタジオはクイーンだけでなく、1978年から1993年にかけて、デビッド・ボウイやローリング・ストーンズ、イエス、イギー・ポップなどがレコーディングしている由緒ある場所です。
マウンテン・スタジオ外観

今は「クイーン ザ スタジオ エクスペリエンス」と呼ばれています。
夜10時まで開いています。
スタジオ・エクスペリエンス

建物の外壁は当時のままなので、訪れたファンが沢山書き込みをしています。
自由に書き込んで良いそうです。
スタジオ・エクスペリエンスの外壁

とくにこの出入り口は当時使用されていたもので、クイーンもここから出入りしていたので、
ファンによる凄まじい書き込みがあります。
ロンドンのガーデンロッジには書けなくなっているので、何か書きたい人はここに書きましょう!
スタジオ・エクスペリエンスの出入り口

中に入るとまずカジノがあります。
日本語のパンフレットもあるので、それをいただいて1フラン入れます。
カジノ




モントルーのフレディ・マーキュリー像

ロンドンからスイスのモントルーへ移動。
ヒースローからジュネーブ空港までは1時間半ぐらいで、日本の国内線の感覚でした。
ずっと低空を飛んでいるので、地上の風景もよく見えます。
あまりに近いので驚きましたが、スイスの人にとっては「どこでも1時間ぐらいで行けるので、スイスはヨーロッパの中心」だそうです。

ジュネーブからモントルーまで、レマン湖の北側の湖岸に沿って、電車で移動。
眺めも良いし、1等を予約していたので、じつに快適な旅でした。
当たり前ですが、スイスに入るとフランス語になり、とつぜん駅のパンもおいしくなります。

モントルーで降りて、湖岸まで歩くと、ついにフレディの像と対面しました!
フレディ、ここにいたんだねえ。
外国人の観光客が、思い思いに写真を撮っています。
フレディの像1

湖は澄んでいて、とてもきれいです。
向こう岸は、フレディがよく宿泊していたフェアーモント・パレスホテルや、ダックハウスがあるクララン方面です。
レマン湖

夕方になると、またこんなに美しい背景をバックに、フレディが佇んでいます。
フレディの像2

ここは本当にフレディが愛したモントルーなのだ。
フレディは1979年に初めて録音のために訪れてから、ここが大変に気に入り、
またここならマスコミに追いかけられずに落ち着いて録音できることがわかり、
クイーンのマウンテンスタジオを購入しました。

ここで疑問に思うことは、なぜマスコミはモントルーまで来ないのか?ということ。
だって、ロンドンからジュネーブまでは1時間半。そしてジュネープからモントルーまで電車で1時間ちょっとなので、
マスコミは簡単に来られる距離です。
レマン湖畔には有名人の別荘が多く、チャップリンやオードリー・ヘプバーン、ココ・シャネルなどが滞在していました。
レマン湖では、マスコミは有名人を追ってはならないという暗黙の協定でもあるのでしょうか?
バリでは、パパラッチがダイアナ妃を追いかけまわしていたのだから、レマン湖は特別な土地なのでしょうね。

クイーンがマウンテンスタジオを購入し、フレディも家を買ったといわれていますが、
現地で調べた人の情報によると、フレディはモントルーで家を買ったことはなく、借りていたそうです。
最後のCD「メイド・イン・ヘブン」に使われた写真の「ダックハウス」は、現在は湖側からしか見られないそうなので、見学は断念しました。
フレディ・マーキュリーの像3


現地に行ってみるとわかることは色々ありますが、
フレディが最後にモントルーを訪れてから、ロンドンに戻ったのは、亡くなる3週間前です。
亡くなる3週間前に飛行機や電車に乗って、ロンドンへ帰るのは相当困難なことで、ほとんど不可能に思えました。
そこで調べてみると、フレディはモントルーやイビサへ行くときは、小型のジェット機をチャーターしていたとのこと。
なるほど、それなら移動は可能ですね!
それにしてもジェット機をチャーターするとは、ファーストクラスよりもすごいですね!






ハロッズなど

ハロッズは高級デパートなので、外観も重厚だ。
ハロッズ

内部もゴージャスで、いかにもフレディが好きそうな感じ。
ハロッズ内部

ハロッズといえば、1階の香水売り場で、フレディが大量の香水を買おうとしたところ、
アメリカン・エクスプレスの使用限度を越えていたため、デパート側は丁重に断ろうとしたが、
フレディは頑としてそんなことは受け入れず、「私はフレディ・マーキュリーだ!」とのたまったそうだ。
困り果てたジム・ハットンたちが何とかお金を出し合って、フレディはめでたく香水を手に入れることができました。
何ともフレディらしい話だが、アメックスの使用限度を越えるとは、いったいどれだけ買い物をしたのだろう?
フレディの買い物好きについては、また別稿に譲ります。

V&Aこと、ヴィクトリア&アルバート博物館には多様なジャンルの展示物がありますが、
パフォーマンスのコーナーにミュージシャンの衣装があるというので行ってみました。
現在はクイーンの衣装はありませんでしたが、これはジミー・ペイジの衣装。
若い頃は細かったのですね。
ジミー・ペイジの衣装

これは王立音楽院です。
クラシックのプロを養成する世界的な音楽大学です。
エルトン・ジョンやリック・ウェイクマンはここの出身。
フレディもここの近くで (はっきりした場所がわからず済みません) オペラの歌のレッスンを受けたそうです。
王立音楽院

とにかくロンドンでは、街の至る所にミュージシャンの所縁の場所があり、
フレディの足跡が残されています。
本当にクイーンが闊歩していた街なんですね。あ、まだ2人いますね。
フレディがここにいたと思うと懐かしい感じがしますし、もういないという寂しさもあります。
ただひとつ残念だったのは、フレディの住んでいたガーデンロッジが公開されていないことです。
最もフレディを直に感じることのできる聖地ですからね。
まだ没後30年弱ですから、100年か200年経ったら公開されるかもしれません。
でもその頃には、実際の雰囲気が薄れてしまうのではないでしょうか。
だいたい、私はもう生きていないし。
今のところメアリーが住んでいて非公開にしているというのは、
やはりガーデンロッジの庭にフレディの遺灰を埋葬したからではないでしょうか?
庭の桜の樹の下に埋葬したという噂がありますね。
遺灰が土に帰るまで、メアリーがしっかりと守っているのでしょうか。
ところが、遺骨が土に帰るまでにどのくらいかかるのか調べてみたところ、
なんと数百年から1000年ぐらいかかるとのこと。ひえ〜〜〜そんなにかかるなんて!
遺骨を粉骨機という機械でパウダーにすると、数十年で土に返るらしい。
そうかー、なかなか土には帰れないものなんですね。
それにしてもフレディのお墓がないので、お墓まいりができないところが淋しいです。


トライデントスタジオ

 ロンドンの中心街にあるSOHO、ここに伝説のトライデントスタジオがあります。
数々の有名バンドがここでアルバムを録音した、ブリティッシュロックの聖地です。
この細い通りを通って、かつての若者は広い世界を目指したのだ。
あのリック・ウェイクマンはここのハウス・ピアニストをやっていて、数多のセッションに参加して録音している。
当時はベヒシュタインという高級ピアノがあったのだが、ピアノについてはまた別稿に詳しく書くつもりです。
トライデントスタジオ


ここで録音したアーティストは、ビートルズやジージーズ、カーリー・サイモン、デビッド・ボウイ、キッス、ルー・リード、ピーター・ガブリエル(ジェネシス)、ローリング・ストーンズ、ティナ・ターナー、T-レックスなどの錚々たるメンバーだ。
クイーンはこのスタジオが空いている夜中などに録音をさせてもらい、ファーストアルバムを制作した。
クイーンが世に出たのは、先見の明があったトライデントスタジオの経営者と、彼らを最初に認めた日本のファンのおかげだと言われています。
青いブレートには、デビット・ボウイの名前が刻まれています。
トライデントスタジオの扉

戦慄の王女

近くにはギターのお店も軒を連ねています。
日本でも見慣れているフェンダーもあります。
ギターのお店

すぐ近くにパブがあり、ぜったいにクイーンたちも立ち寄ったり、ミーティングをしていたはずのお店がありました。
私が座った席にクイーンも座っていたかもしれません。
写真がなくて残念。 店内にはジミヘンの写真などがありました。

そして表通りに出ると、マーキーの扉がありました。
現在は残念ながら閉店していますが、言わずと知れた有名なライブハウス。
若いミュージシャンはまずここに出演することがステイタスであり、ここからハマースミスへと発展していった。
伝説のマーキーを拝むことができて感激です。
マーキー








ハマースミス

フレディの家があるアールズコートから、地下鉄で2駅乗るとハマースミスだ。近い!
ここにかの有名なハマースミス・オデオンがある。
ハマースミス・オデオン

今はハマースミスではなくて、Eventim Apolloという名前になっているが、1932年開設の老舗で、キャパはスタンディングで5000人、
イギリスのロック界にとっては名だたる有名バンドのほとんどが出演した最高のホールと言われている。つまり聖地なのだ。
もちろんクイーンのDVDは1975年にここで収録されたもの。
当時はここに出演するだけでも大出世だったのだが、クイーンはここから世界へ羽ばたいていった。
ハマースミス・オデオンDVD

ハマースミス・オデオンに出演したのは他に、
ルイ・アームストロング、カウント・ベイシーらアメリカのジャズの大スターたち、
ビートルズは38回も公演、エリック・クラプトンのヤードバーズ、イエス、ELP、
日本からは坂本龍一のYMO、またケイト・ブッシュなんかも出演している。
というか、有名なバンドはほとんど出演しています。
このホールに地下鉄で行けるところにスターたちが住んでいるというところが、ロンドンって凄いですね!

ハマースミス駅の近くにはテムズ河が流れていて、ハマースミス橋があります。
この橋がきれいなので見たかった。用もないのに、わざわざ歩いて橋を渡りました。
ハマースミス橋

そして川添いに古いパブが何軒かあり、その中のひとつが、クイーンの映画で使われたパブです。なんと17世紀からあるという。
ここでランチを食べました。手前がソーセージとマッシュポテト。向こう側がフィッシュアンドチップスです。
いや全部食べたわけではありませんが、なかなかおいしかったです。
フィッシュアンドチップスはフレディも好きで、時々買いに行かせては、包み紙から食べていたそうです。必ず猫たちのために6個余分にに買ってきて、衣を取り除いて食べさせていたとか。
ハンバーガーはウェンディーズだけを食べたそうです。
川添いのパブ

ソーセージアンドマッシュポテト



プロフィール

楽園のペリ

Author:楽園のペリ
1975年、初来日の武道館でクイーンを体験、フレディのファンになる。長らくクイーンのことは忘れていたが、映画を見て思い出し、フレディについて研究するうち、ついにロンドンのガーデンロッジや、モントルーのクイーンスタジオまで行ってきました!

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