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ローリーの一人ライブ

過日、ローリーさんの一人ライブを見ました。
往年のロックファンの方には、ローリー寺西と言った方がわかりやすいかもしれません。
ローリーは日本のグラムロックを代表するロックスターとされていて、クイーンファンとしても名高い方です。
バンド「すかんち」を解散後もソロで活動を続けており、テレビにも出ているので、ご存じの方も多いでしょう。
ローリーはギタリスト・ボーカリストで、好きなシンガーはフレディー・マーキュリーを筆頭に挙げており、好きなギタリストの中にブライアン・メイが入っています。
フレディーとブライアン
これですね。
つまりローリーは、フレディーとクイーンの後継者でもあるわけです。がんばれローリー!!

ローリーの羽スーツ
これはフレディーのマーキュリースーツを元にデザインされた衣装ですね。
いかにフレディーに心酔しているかがわかります。よくやったローリー!!

いま57才のローリーは、常にメイクを欠かさないので、インタビューでも「いつもローリーでいることに疲れませんか?」なんて言われていましたが、こうなったらもう貫いてください。
ただ、今年はコロナのために仕事が減り、事務所の月給が2万円になったと言っていたので、大丈夫かなあと心配になります。細身だしなあ。
結婚歴はなく、性別は「だいたい男」と言っているのが不思議なところ。

普通はこんな感じですね。
以前のローリー

ライブの最後に、シューベルトのアベマリアの替え歌を歌っていましたが、その歌詞は、地球で最後の一人になった男が、月面基地から地球を見ているというもの。
地球が最後に燃え盛り、焼き尽くされています。
ここですぐに思い浮かぶのは、ゾロアスター教の終末論です。
ゾロアスター教には、12000年周期の宇宙論があります。地球の終わりに善と悪の最終決戦が行なわれ、最終的には善が勝つので、地球は燃え盛る溶鉱に埋め尽くされ、善人も悪人も溶鉱に飲み込まれて浄化されます。この溶鉱は地獄にも流れ込み、すべてを焼き尽くしてしまうのです。
ローリーはゾロアスター教の終末を思い浮かべているのでしょうか?

そしてまた思い出されるのは、フレディの「メイドインヘブン」のPVです。
あの赤鬼のようなフレディが地球の上に乗り、地獄に落ちた人間たちがもがいている、ダンテの「神曲」を元にした演出ですね。
あのフレディは誰を演じているのでしょうか?
「神曲」に登場して地獄・煉獄・天国を巡るのは、ダンテ自身と案内役の詩人ウェルギリウスですが、どうもその二人ではなさそう。この二人が地獄の底で出会うのが、堕天使にして悪魔大王となったルシフェルですから、フレディが扮するのはやはりルシフェルだったのでは!?
なんと大魔王フレディ!!
大魔王フレディ

PVの終わりで、フレディが乗った地球の古い殻が割れ、中から新しい地球が誕生します。(古い殻が割れて落ちてくるところが、どうしても天岩戸開きに見えてしまう)
焼き尽くされた地球の跡から、新しい地球が再生する・・・ローリーもそんなことを考えているのでしょうか?

ゾロアスター教では、世界は光と闇の闘争の舞台であり、「天国と地獄」「最後の審判」「救世主」「至福の世界の到来と永遠の命」に関する教義を持っています。
これらはユダヤ教を通してキリスト教に受け継がれ、ほとんどキリスト教の根幹を成していますし、その後イスラム教にも受け継がれていきました。
世界の宗教の源流は古代ペルシャのゾロアスター教にあるのです。
日本人はこれらの教義を知らずに、なんとなく「八百万の神」や「おかげさま」などの性善説で生きていますから、「原罪」を持つ西洋人とはまるで意識のあり方が違います。
フレディを通してゾロアスター教や世界の宗教を理解することは、意義深いことに思いますがいかがでしょう。

ところで、ルカによる福音書21章11節によると、「大きな地震があり、方々に疫病が起こる」ことが終末のしるしであると教えています。
これは何か昨今のことのようにも感じられますが、疫病は今に限ったことではなく、これまでにも幾度となく人類を襲っていますので、まだすぐに終末が来るとは限らない・・・かもしれませんね。
100年前のスペイン風邪の犠牲者は数億人であったといわれます。コロナの死者は今のところ150万人ぐらいですから、まだ比較にならないぐらいの程度です。
メディアがとことん煽っていますが、どうか洗脳されませんように、着実に日々を生きていきましょう。
最後に善は勝つのですから。(ゾロアスター教では)

命日が過ぎましたが、なつかしのフレディ、置いておきます。
なつかしのフレディ






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映画「恋するリベラーチェ」はフレディのモデルだったか?

2013年の映画「恋するリベラーチェ」を見ました。
リベラーチェは実在のポビュラーピアニストで、ポーランド系アメリカ人です。(1919〜1987)
アメリカでは博物館があるほどの有名人ですが、動画で聴いてみるとリチャード・クレイダーマンみたいな感じかな。
クラシック出身なのでテクニックがすばらしく、映画でも超絶なブギウギを披露すると、女性たちが悲鳴をあげます。
なによりもド派手な衣装がトレードマークで、プレスリーやエルトン・ジョンに影響を与え、1960年代から80年代にかけて活躍しました。

アメリカンドリーム〜
恋するリベラーチェ

リベラーチェとは、こんな人物です。
・優れた音楽的才能を持っている。
・アメリカのショービジネス界で成功を収め、富豪となり、豪邸に住んでする。
・ゲイなので、好みの男子を見ると自邸に住まわせ、身の回りの世話をさせている。
・大の犬好きで、犬を沢山飼っている。
・食べることとセックスが好きで、次に好きなのは「買い物」。恋人に車や洋服、宝石などをどんどん買い与える。
・全てを手に入れた男だが、心は孤独で愛を求めている。
・最後はエイズの合併症により亡くなりました。

なんだか、どこかできいたような話だなあと思いませんか?
そうそう、フレディと良く似ていますよね。
というか、プレスリーやエルトンに影響を与えたリベラーチェをフレディも知っていたでしょうから、フレディがリベラーチェの跡を追ったのかもしれません。
フレディが自邸に恋人たちを住まわせて、身の回りの世話をさせていたのは、実はフレディのオリジナルではなく、先人のモデルがあったわけですね。
フレディはハリウッドの豪邸に憧れていましたし、彼の生き方はそれほど突飛なものではなく、もしかしてショービジネス界のスタンダードだったのかもしれません。
フレディがだんだん普通の人に思えてきた今日このごろ。

ド派手なリベラーチェ(マイケル・ダグラス)
ド派手なリベラーチェ

リベラーチェに比べると地味に見えるフレディ
地味なフレディ

映画「恋するリベラーチェ」は、リベラーチェの恋人だったスコット・ソーソンの回想録というか、暴露本に基づいているものの、スコットは刑事事件を起こして収監中という人物なので、どこまでが事実なのかはわかりません。
若きスコットは、年のはなれたリベラーチェの恋人となり、豪邸で贅沢な暮らしをしながら、リベラーチェの運転手をつとめ、犬たちの世話をしています。(これもジム・ハットンを想起させる)
愛し合う二人はやがて倦怠期を迎え、リベラーチェの浮気をきっかけに別れてしまうのですが、スコットはリベラーチェの同性愛を暴露したり、(これもどこかできいた話) 訴訟を起こして慰謝料を請求します。そして支給された額が7万ドルというので、これもジム・ハットンやジョー・ファネリが手にした額と近く、これは弁護士が算定したものですから、セレブの手切れ金というのはだいたい額が決まっているのでしょうか。
解せないのは、スコットがエイズに罹患しなかったこと。映画では、スコットは受け身にならなかったことが伏線になっていますが、それでも感染しなかったのは不思議。

それにしても、お金持ちのやることというのは、どうしてこう似たり寄ったりになるのでしょう?
お金持ちになると高級車・豪邸・クルーザー・ジェット機などを手に入れ、恋人をはべらせてはいるが心は孤独、というのがお決まりのパターンですよね。
何かもっと壮大な夢はないのでしょうか?
・日本を買い取って、新しい国をつくるとか、
・化石燃料ではないフリーエネルギーを開発して、地球温暖化を食い止めるとか、
・新しいエルサレムの神殿を建てて、宗教闘争を無くすとか、
何かないのでしょうか。

これがリベラーチェ本人。
幸せな自由人らしい名前ですね。
リベラーチェ本人

リベラーチェは死の床にあった時、かつての恋人スコットを呼びよせ、「あの頃は幸せだった?」とききます。自分は「幸せだった」と。
まあこれは映画としてのフィクションではないかという気もしますが、心あたたまる最後ではあります。

思い出すのはチャップリンの言葉。
「人生は小さく見ると悲劇だが、大きく見ると喜劇である。」

フレッドペリーのポロシャツ

フレディが着ているポロシャツは「フレッドペリー」なんですね。
フレッドペリーは英国のテニスプレイヤーで、ファッションリーダーでもあったので、1952年にブランドを創業しました。
1960年代にはロンドンの「モッズ」ファッションに欠かせないアイテムとして人気を集めました。
以来、英国発ファッションの定番として、広く世界で愛されています。
スポーツ関係だけではなく、アーティストや俳優にも愛用されています。

フレッドペリーのポロシャツ

名前が同じだからというわけではないでしょう。
英国紳士(?)としてお似合いです。
フレディは白いポロも持っています。
フレディのフレディペリー

というわけで、私も買っちゃいましたよ。
フレディペリーじゃなかった、フレッドベリーの黒のポロシャツ!





ミュシャの「モエ エ シャンドン」

ミュシャの続きです。
ミュシャは「モエ エ シャンドン」のポスターを描いていました。
この女性の自信ありげな表情は、マリーアントワネットに見えないこともない。
フレディもこのポスターを目にしたことがあるのでは?
「モエ エ シャンドン」は「キラークイーン」によって知名度が上がり、クイーンは「モエ エ シャンドン」をケースで贈られていました。
私たちも80年代のバブル期に飲んだことがあります。

モエ エ シャンドン

ミュシャは女優サラ・ベルナールのポスター画で一躍有名になりました。
フレディも往年の名女優が好きですね。

フレディの女優目線
女優目線

ミュシャの「Qスタイル」

ミュシャはチェコ出身で、パリで活躍したグラフィックデザイナー、イラストレーター、画家ですが(1860〜1939)、ミュシャの作品には「Qスタイル」というものが多く使われています。
これは画面の中心にいる人物の背後に円形が描かれ、その下部が人物の衣装によって流れることにより、「Q」の形状を表すために名付けられたものです。

つまりこのようになります。
ミュシャのQスタイル

この「Qスタイル」を見て、すぐに思い浮かぶのは、クイーンのロゴです。
クイーンのロゴ

QueenのQが「Qスタイル」になっています。
(ミュシャのQスタイルも、下部が右へ流れるものが多い)

ミュシャはアールヌーボー(19世紀末〜20世紀はじめ)の代表ですが、1963年にロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館において、英国ではじめての本格的な回顧展が開かれたことにより、ロンドンでミュシャのリバイバルブームが起こっていました。
これに即座に反応したのが、ロンドンやサンフランシスコの若者文化(音楽・ファッション・ビジュアルアーツ)の人たちです。
当時、ベトナム戦争や核戦争の危機が高まる中、ロンドンやアメリカ西海岸では既存の体制に反抗するカウンターカルチャーが起こっていましたが、ミュシャが描く流麗で耽美的な花やファンタジーの世界は、平和を求める若者たちの感性と共通するものがありました。
カウンターカルチャーは、ベルエポック(パリが繁栄した時代)の中に、自分たちと共通するものを見出したのです。

1964年にロンドンへやって来たフレディは、そのような時代の空気をいち早く敏感に感じとり、吸収していったことでしょう。
当時美大でファッションやグラフィックデザインを学んでいたフレディが、ミュシャの存在を知らないはずはありません。
69年頃に新しいバンド名を考えていた時、彼の脳裏にミュシャの「Qスタイル」が思い浮かばなかったでしょうか?
そしてクイーンのロゴに、「Qスタイル」の名残が感じられないでしょうか?
フレディ初期の、ファンタジー世界への傾倒も、平和を求める時代の影響があったのかもしれません。

フレディー コーヒー

1960年代後半以後、ミュシャの描く女性像や装飾、曲線表現にインスパイアされた、サイケデリック・ロックのポスターやレコード・ジャケットが続々と登場します。
ジミ・ヘンドリックスやローリング・ストーンズ、ピンク・フロイド、キング・クリムゾン、イエスなどのジャケットやポスターにアールヌーボー=ミュシャの影響が強く認められます。

こんなイエスの見慣れたジャケットにもミュシャの影響があったんですねえ。
イエス

そして1964年、ロンドンにオープンしたブティック「BIBA」は、当時の最先端のファッションリーダーとしてモダン・テイストから始まり、ロンドンのサイケデリア・ファッションを先導し、1920年代のノスタルジック・テイストへ行き着きました。
BIBAの看板は、明らかにアールヌーボーのデザインです。
BIBAはマリー・クワントよりも懐古的と言われ、フレディの懐古趣味とも符合しています。
最近のファッション界でボヘミアン調、ヴィクトリア調などが流行していますが、そうしたスタイルの源泉がBIBAなのです!

60年代に蘇ったミュシャ様式は、アメリカのコミックスや、日本の少女漫画にも影響を及ぼしました。
水野英子、山岸凉子、松苗あけみ、天野喜孝などにその流麗な描写が受け継がれています。
ミュシャの影響は今日まで続いているのですから、恐るべしミュシャ!!ですね。

これなどはまさに「Qスタイル」(山岸凉子「日出ずる処の天子」)
山岸凉子




プロフィール

楽園のペリ

Author:楽園のペリ
1975年、初来日の武道館でクイーンを体験、フレディのファンになる。長らくクイーンのことは忘れていたが、映画を見て思い出し、フレディについて研究するうち、ついにロンドンのガーデンロッジや、モントルーのクイーンスタジオまで行ってきました!

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